Vrod

Vロッドは廃棄板ガラスで作った断面がV型のガラス棒です。

2004年9月にRe-マテリアルコンペティション特別賞を受賞しました。

2006年春からクリスタルクレイ株式会社の 

ガラスブロック ヴェールストーン VSシリーズのVロッド型として製品化されました。

お問い合わせはクリスタルクレイ株式会社TEL03-5775-0021へ

Vrod 実寸法 1辺50mm L=900mm 60度の三角柱

*なお、規格外のサイズに関してはムラカミエミ・グラスデザイン・ラボが制作します。

(2006年8月)

プロダクツ化に向けて - 再生ガラスVrodの道のり(2004-2006)

コンペ受賞のプロトタイプ

これまでも板ガラスを作品に使ってきました。カット加工をすると沢山のガラス片がゴミとしてでます。それは捨てられるものなのだけれど、ガラスの破片が作業机の上に散らばっている様子はとても美しいものでした。これで何かできないだろうか、という思いがいつもありました。

板ガラスを焼成して成形すると、どうしても完全に透明にはなりません。厚みが増す程、青みが強くなりくぐもった質感になります。それは現代の建築用ガラスではマイナスとされてきた事ですが、逆に魅力と考えることもできます。また板ガラスの破片の痕跡を残したVロッドは、リサイクルガラスを使用することで時を重ねた美しさを持っているようです。(2004年9月)

建物を解体される時に大量にでる廃棄板ガラスを利用してガラス棒を作り、建物の開口部にブラインドの様に設置し、また建物に戻す。というストーリーはいささかロマンティックすぎる夢物語なのでしょうか。次の活動は、「小さなロットで最終目標としてガラスゴミが排出される地元の工房などでリサイクルガラス製品を作る」というヴィジョンを持っているコンペの協賛企業クリスタルクレイと、共に始めるVrodのプロダクツ化です。まずは、プロトタイプ作りからです。多くの人の手をお借りして、実現へのステップを一つ一つ踏んで行きたいと思います。(2005年3月)

ここ半年、再生ガラスにかかわってきて,現在,186cmの長さ(一辺5cmの正三角形の断面)のVrodが出来上がってきました。益子の陶房で焼いてもらっていますが,一回に釜で焼ける量が12本ぐらいなので(準備や除冷で一週間ぐらいかかる)完全に手作り感覚です。端部のギザギザの形がプロダクツ化するには,ひっかかってきます。その部分が光を反射させて魅力となっているのですが,安定したギザギザはあり得ないので難しいところです。企業ベースではプロダクツ化とは「均質化」を求めざる得ない. . .  ジレンマがあります。実用に必要な強度を持たせながら手作り感を残すのが再生ガラスの本質かなと感じる昨今です。(2005年9月)

*このVrodを使用した作品1

*このVrodで使用した作品2

天井の高さを考えるとどうしても240cmの長さのVrodが欲しい!という訳で、9月から挑戦してきました。まず、240cmの長さが入る炉を持っている工房で試し焼きをし、次はその長さの型をデザインすることになりました。パート・ド・ヴェールという低温(800度前後)でガラスを溶かす技法では普通、耐火石膏で型を作りますが、一回きりのものなので毎回大量のゴミがでてしまう...それでは意味がないので、繰り返し使える材料で型を作りたかったのです。それにはセラミック系の材料が適していますが、長くなればどうしても反りの問題がでてくる、という訳でセラミックの業者さんや炉を持っている工房の方と相談して、特別な型を作りました。試行錯誤の結果2005年12月24日待望の240cmもののVrodが焼き上がりました。これは蛍光管で作りました。白いぼたん雪のようなテクスチャーです。角度も45度67.5度67.5度というエッジが際立つデザインです。厚みもあるので堂々としたものです。2006年3/16〜3/28の個展で展示します。(2006年1月)